HITCHHYKE - Henry Wessel / Deadbeat Club
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1960年代初頭、ペンシルベニア州立大学に在学していたヘンリー・ウェッセルは、週末になるたびにヒッチハイクで西へ向かい、また戻ってくる旅を繰り返していた。金曜の午後になるとリュックサックに荷物を詰め、カメラを手に次の車を待つ。月曜の朝には授業のために大学へ戻り、翌週末になると再び旅立つ。ニュージャージーで育ち、大学に入るまでフィラデルフィアより西へ足を踏み入れたことのなかった彼にとって、その習慣は強い魅力を持っていた。旅を重ねるうちに、写真というメディアを探求したいという欲求は、それまで自分が知っていた人生の外側に何があるのかを探る欲求と切り離せないものになっていった。写真はもはや旅に付き添うものではなく、旅そのものを理解するための方法となったのである。後にウェッセルは、その体験をこう語っている。「自分の思考の外に出るのはスリリングだ。眼差しは思考よりもずっと先へ進んでいる。」その開かれた感覚こそが本書を特徴づけている。ウェッセルは車を走らせながら、あるいは路肩に立ちながら直感的に撮影を行い、アメリカの風景のなかで見過ごされがちな細部を、驚くべき精度と簡潔さ、そしてユーモアを備えた写真へと変換した。偶然の出会いや一瞬の配置の重なりを受け入れながら生み出されたその作品群は、アメリカのロードカルチャーを捉えたもっとも独創的なヴィジョンのひとつとして今日も際立っている。40年以上にわたる仕事を収録した待望の出版物である本書は、ヘンリー・ウェッセル自身の編集とシークエンスによってまとめられた。彼の死の直前まで手がけていた最後期の写真集のひとつでもある。

(publisher's description)

80p 30cmx30cm 2026 English