数年前までアメリカ・オレゴン州ポートランドを拠点にしていた写真家「嶋崎征弘」さんの写真集です。
ポートランドの魅力として、よく「環境先進都市」や「優れた都市計画」何年前の話だよって感じの「全米一住みやすい街」なんて語られますが、個人的には古き良きアメリカを感じられるお店や建物、大き過ぎないちょうどいいコミュニティ感だったりゆったりとした空気感・変わっているけど抜群に優しい人たちがポートランドの魅力なんじゃないかと思っています。
そんなこと言ってもわかんないよって言われるとは思うんですが、この嶋崎さんの写真集にはそれが完全に内包されています。これはすごいことです、、、
皆様に是非見ていただきたい写真集です。是非。
——————————————————————-
/ステートメント/
かつて住んでいた、慣れ親しんだネイバーフッドを起点に、なるべく気の向くままに歩いた。懐かしさに安堵しながら、大小の変化に一喜一憂し、アウトサイダーの新鮮な眼を心に添わせながら。カメラをぶら下げて記憶と予感をたよりに流れに乗る。
見慣れた景色から少し距離を置くことで、旅人と住人の間を漂うような気持ちになった。再訪を繰り返すうち、街との関係性が自分だけの距離感となり、丁度いい隙間に収まったような感覚。日常にそっと入り込み、変化してしまう前に数枚手短に撮らせてもらう。
この撮影を介して出会った人々、そしていつも快く受け入れてくれるこの街と友人たちに大きな感謝を込めて。



